TC-2(クラック対策用皮膜)
TC-1皮膜に対して、高い延性を持たせることでヒートクラックを発生させ難くした当社オリジナルのモールド用溶射皮膜です。
TC-1に比べて延性が3倍となり、高い耐ヒートクラック性と溶射の優れた耐摩耗性を持ち合わせた溶射皮膜です。
短辺モールド上部に適した耐ヒートクラック皮膜です。
特長
・耐ヒートクラック性
TC-1と比較して、3倍の延性を持たせることで、モールド短辺上部でのヒートクラックの発生抑止に飛躍的な効果を発揮します。
・段差摩耗対策
従来まで採用されていたヒートクラック対策として溶射とめっきの組み合わせでは、使用中に皮膜境界で段差が発生し、鋳片の
品質を低下させることがありました。(段差摩耗)
ヒートクラック対策溶射皮膜として開発されたTC-2では溶射の高い耐摩耗性を兼ね備え、他の溶射と組み合わせても境界部位での
段差が生じず、鋳片の品質低下を防止します。
ポイント
TC-1よりヒートクラックが生じにくい溶射皮膜で、段差摩耗やヒートクラックが発生しやすい短辺モールド銅板上部に最適です。
優れた耐ヒートクラック性(延性)と、耐摩耗性を持ち、短辺モールド上部のメンテナンスコストを削減します。
他の溶射皮膜と組み合わせることで、最適なパフォーマンスを発揮します。詳しくはお問い合わせ下さい。
採用事例
連続鋳造用モールド(短辺上部)
最大施工可能寸法
4000×1300
重量=4ton 以下